吉久保酒造株式会社

 

吉久保酒造は、“黄門様”こと徳川光圀公で有名な茨城県水戸市で200年以上の歴史を持つ酒蔵です。

寛政2年(1790年)に米穀商であった初代が、水戸の良質な米と名水を使い、酒造業を始めるたのが始まりです。

水戸の名士諸士や水戸藩の学者・藤田東湖らにも愛飲され、蔵は大いに繁栄しました。

 

代表銘柄は「一品」で、辛口ながらも豊かな旨味が特徴です。その味わいは、仕込み水に超軟水を使い、ゆるやかに発酵させることで麹の発酵力が増し、キリっとした風味と豊かな旨味の「旨辛口」に仕上がるのです。

2006年には、新たなブランド「百歳」を立ち上げました。これは、「100歳まで永く愛飲して頂けるように」との願いを込めたものです。「百歳」は、米の力強い味わいと豊かなコクを追求した、複雑な深みを感じる酒として人気を集めています。

近年では、「一品 SABA de SHU」のようなユニークな商品開発も行っています。茨城県は鯖の水揚げ高日本一であり、サバ料理に合うように開発された日本酒で、その斬新なコンセプトが話題を呼んでいます。


吉久保酒造は、伝統を守りながらも常に新しい挑戦を続けています。2014年には、副杜氏が全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、若手の育成にも力を入れています。

近年では、海外市場にも積極的に展開し、国際的なコンテストでも高い評価を得ています。特に、「一品純米大吟醸」は、ロサンゼルスのドジャースタジアムのVIP席メニューに採用され、話題となりました。

吉久保酒造は、伝統と革新を融合させながら、常に高品質な酒造りを目指しています。その情熱と技術は、国内外の多くの人々を魅了し続けています。